- クリエイティブ制作工数 65%削減
- SNS投稿頻度 3倍化(毎日5本→1日15本相当)
- 新規企画 +2本/月 を企画・制作可能に
- クリエイティブ職の"品質誇り"を守りつつAI導入に成功
導入前の課題
広島市内の中堅広告制作会社。地域密着のニュース番組・特集を制作していますが、人手不足が深刻でした。
主な業務負担(1人あたり1ヶ月)
| 業務 | 所要時間 |
|---|---|
| 取材記事の構成作成 | 30時間(3時間×10本) |
| イベント告知のSNS投稿(毎日5本) | 15時間 |
| ナレーション・コピーの整文 | 15時間(90分×10本) |
| クライアントからの問い合わせメール返信 | 10時間 |
| 合計 | 約70時間 |
クリエイティブ職特有の壁
導入相談を受けて最初に感じたのが、記者・ディレクターからの「AIに作らせると作品の味が消える」という強い抵抗感でした。「自分の言葉で書きたい」「AIに任せたら自分の存在意義がなくなる」という根深い不安。これは士業以上に強く、強行すれば確実に失敗するパターンでした。
JADCのアプローチ
打ち出しメッセージの設計
最初の社内説明で、JADC が経営者と一緒に伝えたメッセージはこれ:
君たちの感性と表現力を、雑務から守るために導入する」
この一言で、現場の警戒心が一段階下がりました。「AI生成」ではなく「AIに下書きさせる」という言い換えが、現場の心理的壁を低くしたのです。
導入順序:抵抗の少ない業務から
クリエイティブの中核(企画書・コピー・ナレーション)を最後にして、"周辺業務"から攻めたのが勝因。順序は:
- SNS投稿の下書き(重要度低・量多い) → 即効性で抵抗解消
- クライアント対応メールのテンプレ+個別調整
- 取材記事の構成案(清書は必ず人間という前提)
- ナレーション・コピーの整文(リズム調整は人間)
- リサーチ業務(情報収集の効率化)
"自社らしい文体"の学習
過去5年分の企画書・コピー・SNS投稿アーカイブから「視聴者に響いた表現」を抽出し、Claude Code に学習素材として与えました。これにより、汎用AIっぽいアウトプットではなく、「この局らしい」言い回し が出るようになり、現場の納得感が一気に上がりました。
導入後の成果
定量効果
- 取材記事の構成作成:3時間/本 → 30分/本(-83%)
- SNS投稿下書き:30分/本 → 3分/本(-90%)
- ナレーション・コピー整文:90分/本 → 30分/本(-67%)
- クライアント対応メール:1通あたり15分 → 2分(-87%)
- クリエイティブ制作全体工数:-65%
定性効果(現場の声)
- 「下書きが整っているので、自分は『仕上げ』に集中できる」(記者)
- 「SNS投稿の量が3倍になっても、品質は変わらず維持できた」(広報担当)
- 「削減した時間で、新規企画の取材・編集にじっくり取り組める」(ディレクター)
- 「クライアントからのメール返信が早くなったと評価をもらった」(受付担当)
顧客満足度への副次効果
新規企画が毎月2本増えたことで、地域密着番組の顧客満足度が向上。中央の番組と差別化できるオリジナルコンテンツが増え、広告制作としての強みが鋭くなりました。
勝因の分析
1. メッセージング戦略の優位
「AI生成」ではなく「AIに下書きさせる、仕上げは人間」という言い換えが、クリエイティブ職の心理的壁を確実に下げました。技術ではなく言語設計が成功要因です。
2. 抵抗の少ない業務から段階導入
SNS下書き → メール → 原稿構成 → ナレーション、とクリエイティブの中核を最後に置いた順序。これで「便利」を体感した後で中核業務にアプローチできました。
3. 自社の表現アセットを学習素材化
過去の企画書・コピー・SNS投稿を Claude Code に読み込ませて"自社の文体"を再現。汎用AIではなく自社AIに変換することで、クリエイターのプライドを守りました。
JADCの支援内容
| フェーズ | 支援内容 |
|---|---|
| キックオフ | 経営層・現場リーダーへの導入メッセージ設計/不安ヒアリング |
| Month 1 | SNS下書き&メール対応のPoC/3名で先行検証 |
| Month 2 | 取材記事構成案&ナレーション整文への拡大 |
| Month 3 | 自社文体の学習設定/全社員へのロールアウト |
| 継続 | 月次顧問契約/企画提案支援/新業務領域への適用 |
同業界の経営者へのメッセージ
広島・山口・島根の地域広告制作・クリエイティブ業の経営者の皆様へ。クリエイティブ職こそAI導入の恩恵が大きい業界です。ただし「AIを使え」と命じる導入は失敗します。「あなたの感性と表現力を、雑務から守る」という打ち出しで、現場の協力を引き出せます。
JADC は広島県内・山口県内・島根県内の広告・クリエイティブ業の方々向けに、対面で訪問してのPoC設計を無料で実施しています。
関連事例:島根の総合建設業 / 島根の食品加工メーカー / 岡山の社労士事務所
