- 日報作成 10時間/月/人 → 1時間/月/人(92%削減)
- 見積書作成 4時間/件 → 30分/件(88%削減)
- 現場監督の事務時間を 月25時間削減 → 現場業務に再配分
- 3ヶ月で全部署にロールアウト完了
導入前の課題
島根県内で総合建設・施工管理を手がける70名規模の中堅総合建設業。事業は順調ながら、慢性的な悩みが2つありました。
悩み1:現場監督が"現場に出られない"
現場監督の役割は、本来は現場の品質・安全・進捗管理です。しかし実態は、日報・週報・見積書・施工計画書・協力会社への発注書など、事務作業に1日の半分以上を取られる状態でした。経営者は「現場を見ていないから事故が起きる」「ベテランほどデスク作業に縛られる」という構造的課題に頭を抱えていました。
悩み2:書類品質の属人化
見積書・施工計画書の品質は、書く人の経験で大きく差が出ていました。ベテラン監督が書いたものは案件獲得率が高い一方、若手監督の書類は「言葉が足りない」「想定リスクの抜け漏れ」が頻発。経営者は「ベテランの暗黙知を組織に展開したい」と感じていました。
背景の業務量(1ヶ月あたり・現場監督1人)
| 業務 | 所要時間 |
|---|---|
| 日報・週報の作成 | 10時間 |
| 顧客ごとの見積書・施工計画書 | 16時間(4時間×4件) |
| 協力会社への発注書・指示書 | 15時間 |
| 役所への申請書類ドラフト | 4時間 |
| 合計(事務作業のみ) | 約45時間 |
JADCのアプローチ
「全部一気にAI化しましょう」ではなく、1業務ずつ攻める方針で開始しました。理由はシンプルで、現場社員が拒絶感を持たないため。
Month 1:議事録+日報に絞ったPoC
現場監督10名のみが対象。Claude Code に 自社の日報フォーマット と 過去の良い日報サンプル20本 を読み込ませ、テンプレート化。「議事を箇条書きで入れたら、現場が好む文体で清書される」状態を実現。
Month 2:見積書・発注書・施工計画書へ拡大
ベテラン監督のノウハウを Claude Code に学習させる工程を組み込み。具体的には、過去5年の「案件獲得につながった見積書」30本を分析し、「自社らしい提案ロジック」「想定リスクの押さえ方」を抽出。若手監督でもベテラン品質の見積書が書ける状態に。
Month 3:全部署ロールアウト&運用ルール明文化
10名のPoCで得たノウハウをA4 5枚の運用マニュアルに落とし込み、全部署50名以上に展開。Teamプランから始めて、ロールアウトのタイミングで Enterprise プランへ移行。
導入後の成果
定量効果
- 日報作成:10時間/月 → 0.8時間/月(-92%)
- 見積書作成:4時間/件 → 30分/件(-88%)
- 施工計画書:6時間/件 → 1時間/件(-83%)
- 協力会社発注書:15時間/月 → 3時間/月(-80%)
- 現場監督の事務時間:45時間/月 → 約20時間/月(-25時間)
定性効果(経営者談)
- 「ベテラン監督が現場に戻ってきた。若手の育成にも時間が取れる」
- 「若手が書く見積書の質が、ベテランレベルに揃ってきた」
- 「協力会社から『指示書が以前より丁寧になった』と評価が来た」
- 「事務作業が嫌で離職する社員が減った」
勝因の分析
1. ストーリーの設計
JADC が最初に経営者と合意したのは「AI導入は事務員のタスクを奪うことではなく、現場のプロを現場に戻すこと」という打ち出しメッセージでした。これが社内全体の協力を一気に得た最大の要因です。「効率化」だけを謳うと、現場は「自分の仕事がなくなる」と反発する。"プロを本来業務に戻す" という言い方で、現場は協力者に変わりました。
2. ベテラン知識の言語化
単にAIを使うだけでは「それっぽい」アウトプットしか出ません。自社のベテランの暗黙知を、Claude Codeに学習素材として渡したのが、品質革命の起点。これは多くの企業が見落とすステップです。
3. PoC期間中の運用ルール作成
「機密情報の取扱い」「最終チェック責任」「顧客名のマスキング」など、Month 1のPoC期間に運用ルールを並行整備。Month 3のロールアウト時には「すぐ使える」状態で全社員に展開できました。
JADCの支援内容
| フェーズ | 支援内容 |
|---|---|
| Month 1 | 業務棚卸し/PoC設計/対象10名研修/日報自動化セットアップ |
| Month 2 | ベテラン知識の抽出ワークショップ/見積書テンプレ設計/月次レビュー |
| Month 3 | 運用マニュアル作成/全社員研修/Enterprise移行支援/効果計測 |
| 継続 | 月次顧問契約/新業務適用支援/効果モニタリング |
同業界の経営者へのメッセージ
島根・広島・岡山の建設業・総合建設・設備工事業の経営者の皆様へ。Claude Code 導入は「IT投資」ではなく「現場のプロをプロの仕事に戻す経営判断」です。事務作業に追われるベテランの監督・職人さんがいるなら、AI導入で月20〜30時間を取り戻せる余地は確実にあります。
JADC は島根県内・広島県内の建設業の方々向けに、対面で訪問してのヒアリング+PoC設計 を無料で実施しています。机上の試算ではなく、貴社の業務を見た上でのご提案です。
